渋野日向子、苦闘の最終日――「本当に入らない」パットに苦しみながらも前を向く再起への誓い

Описание: 兵庫県・マスターズゴルフ倶楽部で行われた「延田グループ・マスターズGCレディース」最終日。44位からスタートした渋野日向子（サントリー）は、2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの74でホールアウト。通算3オーバーで大会を終えた。彼女にとって、またもや我慢と葛藤の一日となった。

ラウンド後、渋野は「ショットもそんなに良かったとは思えないけど、パットを打ちすぎ。けっこう疲れました」と率直に語った。結果以上に精神的な疲労がにじみ出るコメントだった。最終日のグリーン上では思うようにボールが転がらず、何度も頭を抱える場面が見られた。

それでも、ところどころで見せた集中力はさすがだった。後半7番では5メートルのバーディーパットを沈め、会場を沸かせる。さらに最終9番では、グリーン左のバンカーから打った第3打が、なんと段を転がり落ちながらカップイン。「なんでもええ、と思って打ったらドンガラガッシャンって入りました」と笑顔を見せ、観客から大きな拍手が送られた。

しかし、その裏で彼女はパットに苦しみ続けていた。前半11番では10メートルのパットを2メートル半もオーバー、13番でも距離感をつかめず苦戦。「本当に入らないし、惜しくもない。本当にボロボロ」と悔しさをにじませた。

ショット面でも不安を抱えたままのプレー。「ティーショットを右に出すことを意識していたのに、また右ラフに入れてしまった」とため息をつく。ティーショットもセカンドショットも安定せず、「考えることが多すぎて、毎日本当に疲れています」と吐露した。

それでも渋野は前を向く。「次週が国内4連戦の最後。本当にやるしかない。いい気持ちで終われるように、日本では最後だと思うので頑張りたい」と決意を新たにした。

彼女の言葉には、結果よりも“前進”を重視する姿勢が表れている。思うようにスコアが伸びない日々でも、あきらめず挑戦を続ける姿は、多くのファンの心を打つ。笑顔の裏にある苦しみ、そしてその苦しみを乗り越えようとする強さ。それこそが渋野日向子の魅力であり、彼女を“スマイルシンデレラ”たらしめる理由だ。

スコアには現れない、見えない努力。自分と向き合いながら、それでも笑顔でクラブを握る。その姿勢が、再び輝く瞬間へとつながっていく。渋野はまだ成長の途中にいる。次なる戦いで、彼女がどんな笑顔を見せてくれるのか、誰もがその瞬間を待ち望んでいる。

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