ふたりはただ、そこに在る【オリジナル作品:物語の扉】
Автор: 物語への扉
Загружено: 2025-05-01
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窓の向こうでは季節が静かに移ろっていた
風は音もなく木々の葉を揺らし、
雲はかすかに形を変えながら空を横切る
その部屋の中だけが、
まるで時間の外側に置かれているようだった
そこにはふたりの少女がいた
まるで同じ魂がふたつに分かれたように、
同じ顔、まなざし、同じ静けさ
ただ、片方の髪は肩で切りそろえられ、
もう片方は背中まで流れている
ひとりは黒を着て、ひとりは白をまとう
それは選ばれた衣ではなく、
運命のように纏わされた影と光だった
どちらが先に生まれたのか、誰にもわからない
ただ、ふたりはいつも対であり、
どちらかが欠けると均衡が崩れるように見えた
壁にかかった鏡には、ふたりの姿が映っていた
だが、よく見れば、鏡の中の世界と
こちらの世界では、微細な違いがあった
表情の角度、指先の動き、まなざしの奥にあるもの
白の少女の視線はわずかに上向き、
空の彼方を見ているようだった
黒の少女の視線はわずかに伏せがちで、
足元の闇を受け入れているようだった
どちらも語らず、どちらも拒まない
その沈黙は、まるで語り尽くされた後の静寂のようで、
最初から何もなかったようでもあった
ふたりの間には細い線があった
目には見えないが、確かにある
呼吸の揺れ、まばたきの間隔、
椅子のきしむ気配すら、その線の上を流れていた
時間が流れても、ふたりは動かない
ただ、光だけが少しずつ変わっていく
朝の白、昼の金、夕方の橙、夜の青
そのすべてを、ふたりは等しく浴びていた
あるとき、ひとひらの花びらが窓から舞い込んだ
空気の流れに乗って、ふたりの間に落ちた
ふたりは見た
ただ、それだけだった
何かを変えることはなかった
何かを願うこともなかった
ただ、それを受け入れた
それがすべてだった
外の世界は変わり続ける
人々は出会い、別れ、笑い、泣き、何かを求めて歩いていく
けれど、この部屋だけは違った
ここではすべてが始まらず、終わらず、ただ存在していた
ふたりの少女は、名前を持たない
物語を語る声もない
けれど、その佇まいこそが、何よりも雄弁だった
似ている
だが、同じではない
ふたりの間にあるのは、「違い」ではなく「ゆらぎ」だった
境目はない
けれど確かに、ふたりはふたりだった
そしてその静けさの中に、どこまでも深く続く意味があった
言葉にできない、心にさえ留めきれない何かが
世界が終わるときが来ても、
この部屋のこの光景だけは変わらない気がした
ふたりはただ、そこに在る
それだけで、すべてが均衡するように
#オリジナル作品 #ものがたり #ドラマ #ポエム
※この動画にはAI画像が使用されています
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