AI演歌歌手が唄う 残留孤児を乗せた船を待つ母の歌（汽笛の岸辺で）
Автор: 逸話の恋物語
Загружено: 2025-12-10
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◆ シナリオ（短編ストーリー）
戦後、満州で幼い息子と生き別れになった母。
帰国後、敦賀港や舞鶴港に引き揚げ船が入るたび、母は着物の袖を握りしめながら港に立つ。
汽笛。潮の匂い。風に揺れる旗。
その度に胸が締め付けられ、列の一人ひとりの顔を探す。
「この中におるんやろ…？ お前…」
そう呟きながら、母は今日も人々の間を見渡す。
迎える家族がいない子が下船するたび、胸が張り裂けそうになる。
だが息子の姿だけは見えない。
それでも母は諦めず、季節が何度巡っても港に通い続ける。
“きっと来る”
その祈りだけを胸に──。
◆ タイトル
「汽笛の岸辺で」
◆ フルコーラス歌詞
【1番】
（Ａメロ）
潮のかおり しみついた
このみなとに きょうも立つ
かすむ波間（なみま） こぼれ落ちる
ゆびのさきの あの日のぬくもり
「…ほうかいな、まだ かえらんのか…」
風に消えた わたしのことば
（Ｂメロ）
汽笛が鳴る そのたびに
むねの奥が つかえてく
ひとりずつを 目で追いながら
「この中に…おるんやろ？」とつぶやく
（サビ）
袖でそっと なみだぬぐい
祈るように 手をあわせ
あなたの名を よび続けた
かえらぬ日々を かぞえながら
わたしはまだ ここで待つ
【2番】
（Ａメロ）
秋の空も 春の雨も
あなたなしで すぎてゆく
迎えるひと いない子らに
胸がしめる 苦しさだけ
「ごめんよ…おかあは ここにおるよ…」
かすれ声が 波にまぎれる
（Ｂメロ）
名簿の紙 ふるえながら
なんど見ても のってない
それでもまだ 信じておる
「きっとまた…あえるよな」と言い聞かす
（サビ）
着物の袖 すがるように
帰る人を 見送りつつ
ゆうひの海に 影落として
呼んでみても 返事はない
それでもまだ まっている
（Ｃメロ）
夢の中で あなたが呼ぶ
ちいさな手で わらってくれた
「おかあちゃん、もう泣かんで」
その声だけを たよりにして
きょうも岸辺に たたずんでいる
（ラスサビ1）
袖でそっと なみだぬぐい
ゆれる灯り みつめながら
何十年の 祈りの先に
あなたの顔を さがしている
わたしはずっと ここで待つ
（ラスサビ2）
海の風に 名をあずけて
もしも届く のならどうか
迷わぬように 帰ってきて
あの日のままの ぬくもりよ
わたしはずっと ここで待つ
「…おかあは ここにおるで…いつまでも…」
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