「描かないでどう表現するか」スタジオジブリ作品をはじめ数々のアニメーション映画の背景美術を手がける“背景美術の巨匠” 武重洋二さん
Автор: KUTVテレビ高知
Загружено: 2026-03-13
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スタジオジブリ作品をはじめ数々のアニメーション映画の背景美術を手がける「背景美術の巨匠」武重洋二さんが3月高知で講座を開きます。講座を前に世界中が魅了されるその技をカメラの前で披露してくれました。
どこか懐かしい風景が、1枚の紙の上に浮かび上がり、静かに呼吸を始めた。においや湿度まで伝わってくるようだ。
武重洋二さん。スタジオジブリ作品をはじめ数々の名作を支えてきたアニメーション美術界を牽引する背景美術の巨匠だ。自然の光や空気の揺らぎ、そこに流れる時間、さらには感情までをも描き出し作品の世界に確かなリアリティと奥行きを与えてきた。日本アニメーション界で彼の名を知らないものはいない。
武重さんは、3月27日(金)から29日(日)の3日間、高知市と安芸市で開かれる「背景美術特別体験講座」で講師を務める。高知では初の開催だ。東京でインタビューをしたこの日。体験講座が行われる安芸市の風景を描いてきてくれていた。
▼武重洋二さん
「やっぱり高知と言えば海なので海の風景と、安芸市はやっぱり岩崎弥太郎の出身地ということで立派な銅像が立っているようなのでそれを描かせていただいて」
「夏にはたくさんひまわりが咲くっていうのを見ましたので、野良時計とひまわりっていうその3点を描かせていただきました。やはり青い空と海のきれいさみたいなものが印象としてあるので、あとは緑の豊かさとか実際そこに立っている実物と写真とかでみる風景は違うものだと思うので(高知へ行くのが)ものすごく楽しみですね」
『絵が好きで美術を勉強し続けて』っていうタイプではない
武重さんは1964年にアメリカ・フィラデルフィアに生まれ、東京で育った。
▼武重洋二さん
「僕は小さい頃から『絵が好きで美術を勉強し続けて』っていうタイプではなくてですね、中学でも高校でも美術部っていうものに所属したことがなくって。高校の終わりぐらいですかね、『美大に行こう』って思い立って」
「多摩美術大学の油絵科に入学したんですけど、2年半で中退しまして。昔から映画が好きだったので、映画の仕事に就きたいなと思っていて大学2年生の時に映画製作会社の美術の募集がかかっていて、それに応募したんですね。そこがたまたまアニメーションの会社で、それがきっかけでアニメーションの美術の世界に足を踏み入れたっていうところで」
『王立宇宙軍オネアミスの翼』の背景美術チームでデビュー。
その実力が認められ、『となりのトトロ』の美術チームに誘われた。
▼武重洋二さん
「仕事が楽しかったんですね。映画を作るっていうことが」
武重さんは高知と東京を舞台にした淡い青春物語「海がきこえる」の背景美術にも参加した。
▼武重洋二さん
「(高知は)湿度が高いとはいえ、なんとなくカラッとしたっていうイメージが強かったですかね。これは高知城」
「実際に(高知に)行かれた美術監督の田中直哉くんにいろいろ『ここはこんななの?』とか『どんな感じ?』とかって聞きながら、見てもらいながら描き進めていった感じですね。なかなかソテツだったり植わっていませんので、南国の象徴ですよねやっぱり」
私たちには当たり前の風景も、都会育ちの武重さんには新鮮だったようだ。そしてその環境は、絵を描くうえでとても大切なものだと、武重さんは言う。
絵を描く人にとっては最高の環境
▼武重洋二さん
「実際に子どもの頃から(大自然を)身近で体験できているっていうこと自体が、もう多くの財産を手に入れているなというふうには思いますし、大人になって絵を描こうなんて機会があっても、何かそこで思い出せるものがたくさんあると思うので」
絵を描く人にとっては最高の環境であるという、高知。そんな高知で開催される背景美術の体験講座で、参加者が見ることができる「巨匠の技」を特別に、カメラの前で披露してくれた。
▼武重洋二さん
「まず空の色を塗ってですね、雲の形を何もつけていない筆でふきとって、雲の形を輪郭を少し出してそのあとホワイト、白を置いてちょっとエッジが滲んだ感じっていうのは『雲らしくみえる』一つの要因だと思いますので、そういうやり方で描いています」
「青い空に白い湧き立つような雲があって、で遠くの山がうっすら見えているっていう形のシンプルな絵になってます。空の色と空の陰色と緑とこの4色を混ぜ方を考えながら」
制作時間わずか10分。
たった4色の絵の具で風に吹かれる雲と山を描いた。
今にも動きだしそうな風景だ。
▼武重洋二さん
「雲っていろいろな形がありますし、実際に見ると複雑なものではあるんですけど、それをシンプルに雲を描こうとすると改めて『あれどうだったっけ』って。その疑問にたどり着いて改めて空を見てみると、『ああこういう雲だったんだ』とか」
『描かないでどう表現するか』
▼武重洋二さん
「ある程度空気感だったり距離感っていうものを出そうとすると、情報を省いて整理していかないと奥行き感とか出せないと思うので。『描かないでどう表現するか』奥と手前の間にある空気をどう出すか、常に考えながら仕事はしてきましたね」
体験講座は27日から29日まで。武重さんたちプロの技術を目の当たりにできるほか、直接見てもらいながら作品の制作も可能だ。
▼武重洋二さん
「今回は『背景』っていうものの描き方のさわりをみなさんにやっていただくので、絵を描くことを楽しんでもらえればいいなというふうに思っています。実際に映画に使った背景もお持ちしようと思っているので、そういうものをご覧いただいて『アニメーション映画の背景ってこうなんだ』っていうものも含めて自分で描いてみるっていうのもあわせていろいろ楽しめるものになっていると思います」
▼武重洋二さん
「僕も高知に行くのがとっても楽しみです。みなさんも一緒に楽しみましょう」
この体験講座は安芸市観光協会のHPから申し込めます。対象は高校生以上、初心者でも楽しみながら本格的な技法に挑戦できるということです。応募の締め切りは来週18日水曜日までです。
■武重洋二さん
1988年、「となりのトトロ」でジブリ作品に初参加。その後も「もののけ姫」(1997年)や「千と千尋の神隠し」(2001年)などの作品に携わり、生命感のある森や幻想と現実が入り混じる空間を見事に描き出し注目を集めた。以降、数々の作品で美術監督を務め、日本のアニメーション美術をけん引する存在となった。
『王立宇宙軍オネアミスの翼』『トップをねらえ!』『老人Z』『機動警察パトレイバー the Movie』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『となりのトトロ』『おもひでぽろぽろ』『紅の豚』『海がきこえる』『平成狸合戦ぽんぽこ』『耳をすませば』『猫の恩返し』『ギブリーズepisode2』『崖の上のポニョ』『思い出のマーニー』『この世界の片隅に』などで背景美術を担当。
『On Your Mark』『ホーホケキョとなりの山田くん』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『ゲド戦記』『サマーウォーズ』『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』『君たちはどう生きるか』などで、美術監督を務めた。
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