「弟と一緒にラーメンを食べたい」聞きたかった替え玉の音 兄弟の夢をかなえた一杯 特集【キャッチ】
Автор: FBS福岡放送ニュース
Загружено: 2026-02-21
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特集「キャッチ」です。今回の主役は、ラーメンが大好きな兄と、お兄ちゃんが大好きな弟です。「小麦アレルギーの弟と一緒にラーメンを食べたい」そんな思いをつづった兄の作文が、ラーメンの有名店を動かしました。
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■店員
「お待たせいたしました。」
福岡県民が愛してやまない、とんこつラーメン。ここは北九州市のラーメン店です。
■兄・上田喜一くん(11)
「めっちゃうれしいです。」
■弟・寛二くん(8)
「うれしい。」
この日、初めて店を訪れた8歳の男の子に振る舞われたのは「特別な1杯」でした。
北九州市八幡西区に住む、小学5年生の上田喜一くん(11)と、2年生の弟、寛二くん(8)です。4歳の妹、千蓉ちゃんと3人の仲良しきょうだいです。
兄の喜一くんの大好物は。
■兄・喜一くん
「ラーメンです。(お気に入りは)一蘭です。」
部屋には、月に1回は通っているという有名店、一蘭のグッズが並んでいました。
弟の寛二くんはというと。
■弟・寛二くん
「喜一と同じやつが好き。」
でも、ラーメンはお兄ちゃんと一緒に食べたことがありません。小麦粉をはじめとした複数の食材にアレルギーがあるため、食べられないのです。
■母・枝里子さん(39)
「唇が腫れたり、全身に湿疹が出たり、おなかを下したり。」
現在は医師の指導を受けながら、週に1度、食事に使う小麦粉の量を5グラムずつ増やして体調を確認しています。
■母・枝里子さん
「結構重篤で、1回、アナフィラキシーを起こして。」
Q.喜一くんがラーメン店に行きたい時、寛二くんはどうしていますか?
「行けないので、喜一が学校が早く終わった時を見計らって、こそっと行っている。」
去年6月、寛二くんがつづった日記です。
■弟・寛二くんの日記
「早く小麦を食べられるようになって、お兄ちゃんと、お兄ちゃんが大好きなラーメン屋さんに行きたいです。」
日記を読んだ兄の喜一くんは、弟がずっと我慢していたことを初めて知りました。
そして、夏休みの宿題の作文に新たな夢をしたためました。
■兄・喜一くんの作文
「弟と聞きたい。あの音を。5年、上田喜一。僕の大好物はラーメンだ。でも、僕はまだ弟とそのラーメン屋さんに行ったことがない。そんな弟がこの前、宿題で日記を書いていた。その日記を読んだ瞬間、僕の目から涙があふれ出た。みんなと同じ食べ物を食べられなくて、どれほど我慢をしてきたのだろう。行こう、絶対に一緒に行こうと、僕は弟を抱きしめながら言った。」
「弟と聞きたい。あの音を。」と題した喜一くんの作文は、去年の「こども作文コンクール」で、9000を超える応募の中から大賞に選ばれました。
それをきっかけに、夢のような出来事が起こりました。
■兄・喜一くん
「一蘭の社長さんから電話があって、寛二と一緒に食べられるラーメンを作ってくれると言われました。」
喜一くんが大好きな一蘭の社長が、新聞で作文を目にしたことで動いたのです。
一蘭が開発したのは、小麦粉を使わず米粉を使ったグルテンフリーの麺です。
■一蘭 広報・中島菫さん
「麺として切れやすいので、状態を保つことと色がなかなか出ないところがあったので、研究が難しかった。」
試作を重ね、1か月かけて、寛二くんと家族のために米粉のラーメンを完成させました。
1月22日の試食会。寛二くんは家族とともに招待されました。お兄ちゃんの背中を追って、初めて店内に入ります。
■弟・寛二くん
「においがいい。」
味の濃さや麺の硬さなどを注文する方法は、兄の喜一くんが教えます。
■兄・喜一くん
「チャーシュー欲しい?」
■弟・寛二くん
「チャーシューってなん?」
■兄・喜一くん
「肉みたいなの。」
■店員
「お待たせいたしました。」
寛二くん、うれしそう。
まずはスープから。
■弟・寛二くん
「あ~。」
■兄・喜一くん
「おいしすぎや、さすがに。」
■弟・寛二くん
「喜一、ラーメン食べる。」
兄弟が肩を寄せて食べるラーメン。待ち望んでいた光景でした。
■母・枝里子さん
「感無量。」
■弟・寛二くん
「ママ、おいしい。」
そして、寛二くんが替え玉を注文する時に、あの音が。
■チャルメラの音
「チャラリ~ララ、チャラリラララ~。」
■兄・喜一くんの作文
「一緒に聞きたかった、あの音が鳴り響く。僕の夢がかなう瞬間だ。初めて一緒にすするラーメンは、どんな味がするのだろう。弟はどんな顔をして食べるのだろう。今まで食べたラーメンの中で一番おいしく感じるに違いない。」
喜一くんが作文に書いた夢が、この日、かないました。
■兄・喜一くん
「めっちゃうれしいです。(チャルメラの音は)いつもより音が残る気がします。」
■弟・寛二くん
「心に一生残る思い出。」
少年の作文から生まれた、一杯のラーメン。みんなで同じラーメンを食べた時間は、家族にとっての宝物になりました。
※グルテンフリーのラーメンは、まだ商品になっておらず、この日のための試作品だということです。
※FBS福岡放送めんたいワイド2026年2月4日午後5時すぎ放送
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