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学習性無力感が引き金になる精神疾患5つ【精神科医が11.5分で説明】|うつ病|適応障害|不安障害|パーソナリティ障害|発達障害の二次障害

Автор: こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】

Загружено: 2023-09-09

Просмотров: 4482

Описание: 0:05 (1)はじめに
0:34 (2)学習性無力感とその影響
2:31 (3)学習性無力感が引き金になる精神疾患5つ
2:39 ①うつ病
3:21 ②適応障害
4:10 ③不安障害
5:14 ④パーソナリティ障害
6:13 ⑤発達障害の二次障害
7:30 (4)悪循環を断ち切るには
7:30 (5)まとめ

失敗や否定の繰り返しで「自分はダメだ」と感じる「学習性無力感」。これは無気力や回避、自己否定などにつながり、うつ病や不安障害など、様々な精神疾患の引き金になることがあります。
「学習性無力感が引き金になる精神疾患5つ」につき、精神科医が要点を約11.5分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com
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↓↓内容の詳細は下記になります。

(1)はじめに
今回は、「学習性無力感が引き金になる精神疾患5つ」についてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
失敗や否定の繰り返しで「自分はダメだ」と感じる「学習性無力感」。
慢性化すると、さまざまな精神疾患のリスクにもなるため、注意が必要になります。
今回はこの「学習性無力感が引き金になる精神疾患5つ」を見ていきます。

(2)学習性無力感とその影響
「無力感を学んでしまう」ということ。
<学習性無力感とは>
学習性無力感は、失敗や否定の反復から「どうせやってもダメ」という無力感を学習してしまうことです。
否定的な思考、「どうせダメだ」という考えが慢性化して「うつ」や「不安」が続くことがあります。
そして、学習や挑戦を避けてしまうことで、成長や改善の機会も失われてしまいます。
<学習性無力感の主な原因>
学習性無力感の主な原因は、「失敗体験の反復」と「周囲からの否定」です。
①失敗体験の反復
失敗を繰り返すと「どうせやってもムダ」という無力感が出てきます。
そうすると、次第に挑戦すること自体を「回避」するようになってしまいます。
そして、その後にチャンスが出てきても、もはや挑戦しなくなってしまっています。
②周囲からの否定
「周りからの否定的なフィードバックの繰り返し」も失敗同様「無力感」を引き起こします。
これは家や学校、職場などいろいろな場面での対人関係で引き起こされるリスクがあります。
そして一見「助言」や「親切」などに「隠された否定的な働きかけ」が時にあり、これには注意が必要です。
<学習性無力感の主な影響>
まずは「自信を失ってしまう」こと、2つ目が「否定的な思考」、3つ目が「挑戦の回避」になります。
①自信を失う
自分を信じる「自己信頼」が失われてしまいます。
すると、周りやストレスに圧倒され、「慢性的な不安」が出やすくなってしまいます。
そして、「ストレスへの耐性」にも悪影響が出てしまいます。
②否定的思考
これは「何をやってもダメだ」と思ってしまうこと。
そして何かストレスがあった時、過度に自分を責める「自責」に時に至ります。
人によっては他者への「他責」も合併してしまうこともあり注意が必要です。
③挑戦の回避
挑戦や取り組みを「無力感」を背景にしなくなります。
すると「良くない現状」にも働き掛けをしないので、不調が変わらず「慢性化」します。
そして改善するための取り組みもなくなるため、より不調が「慢性化」します。
このように様々なな角度から精神状態に影響を与えるのがこの「学習性無力感」です。

(3)学習性無力感が引き金になる精神疾患5つ
「学習性無力感がさまざまな不調の引き金に」なります。
①うつ病
「発症にも慢性化にも」影響します。
<うつ病とは>
うつ病は様々なうつ症状が続く脳の不調で、脳のセロトニンという物質の不足などが背景とされます。
これはストレスで悪化し、「否定的思考」で慢性化します。
<うつ病発症への学習性無力感の悪影響>
まずは「自己否定」でストレスに対してもろくなってしまいます。
そして否定的思考から「自分で自分にストレス」をかけてしまいます。
また様々なことを回避することで、ストレス「発散」がしにくくなってしまいます。
<慢性化のリスクにもなる>
まずは「不安や考え過ぎる」ことが慢性的に出てきます。
そうすると休むべき時に「休養がなかなか取れない」頭を休ませられないことが出てきます。
そして、「否定的思考」自分で自分を責める考えが根強く、うつが慢性化します。
そして、「回避」により改善の取り組みをすることも困難になってしまいます。
<補足:気分変調症>
この「気分変調症」はうつ病と似たもので、「うつ病未満のうつ症状・うつ状態」が長期間続くものです。
気分変調症にも「学習性無力感」が影響することは非常に多いと思われます。
薬が効く場合もありますが、効きにくい場合はこの「学習性無力感」の影響も想定します。
②適応障害
「ストレスへの対抗力が弱まる」状況です。
<適応障害とは>」
適応障害は、ストレスの反応によって各種のうつ症状を引き起こすものです。
脳の不調はないとされ、ストレスが減ると改善します。
一方で、ストレスへの対抗力が落ちると「発症」「再発」双方のリスクが増します。
<適応障害への学習性無力感の影響>
まずは「ストレスへの対抗力」が落ちて発症しやすくなってしまいます。
そして「否定的な認知」から自分でストレスを増やしてしまうこともあります。
そして、環境を変えても「ストレスへの対抗力」の弱まりから再発してしまうリスクが高くなります。
③不安障害
「自信の欠如が不安につながる」状態です。
<不安障害とは>
不安障害は不安を強く感じすぎる状態で、生活の中に影響が出てきます。
症状の出方により「全般性不安障害」「パニック障害」等様々に分類されますが、共通点は多いです。
そして「自己肯定感の低さ」が、この不安障害にも影響することが少なくありません。
<不安障害への学習性無力感の影響>
まず、無力感から困難を何とかできるという自信が失われてしまいます。
その結果、さまざまなことに圧倒されやすく、不安になりやすくなります。
そして、不安が強い様々なことを「回避」し、活動がどんどん狭まってしまいます。
④パーソナリティ障害
「自己否定の持続が性格も変える」というところです。
<パーソナリティ障害とは>
パーソナリティ障害は考えや感情・衝動などの強い偏りが続く障害です。
これは「境界性パーソナリティ障害」、「自己愛性パーソナリティ障害」など10種類に分類されます。
そして、特に「逆境体験」など、否定的体験の反復が影響に目立つことが少なくないとされます。
<パーソナリティ障害への学習性無力感の影響>
まずは自分を信じられず、感情のコントロールが困難になってしまうことがあります。
そして「否定的思考が慢性化」し、「パーソナリティ障害的な」強い偏りになることもあります。
そして、さまざまな形で「回避」することが影響してしまうことがあります。
<例1:境界性パーソナリティ障害>
無力感や自己否定を背景に、「感情調節」感情コントロールが困難になります。
そして、時に他者へ依存したり、「見捨てられ不安」が強まります。
結果、相手を巻き込んで相手を疲弊させてしまうことも少なくないことが指摘されます。
<例2:自己愛性パーソナリティ障害>
もとにあるのは「等身大の自分をなかなか信頼できない」無力感。
その結果「特別な自分」を信じることで、「他者への見下し」などが目立つ状態です。
ここにおいて、自分の弱点を見ることをどうしても「回避」するため、直面しての改善が時に困難です。
⑤発達障害の二次障害
この「二次障害を防ぐために、早期発見が大事」です。
<発達障害とは>
発達障害は、対人面・社会生活にいろいろな影響が出る「生来」生まれながらの発達の偏りです。
不注意や衝動などが目立つ「ADHD」と社会性の障害やこだわりが目立つ「ASD」、この2つが代表的です。
幼少期で見つかることが多いですが、10代以降や成人後に見つかることも少なくありません。
ストレスからのうつなど「二次障害」が予後に大きく影響します。
<二次障害とは>
これは発達障害がある中で、不適応などストレスが続くことで起こる「二次的なメンタルの不調」です。
うつや不安など「内側」に行く場合、イライラなど「外側」に出る場合双方があります。
これは非常に予後への影響は大きい一方、特性と比べると対策の余地があり、まさに重点的に対策を取るべき点です。
<学習性無力感と二次障害の関係>
発達障害ではまさに「不適応」の反復から「学習性無力感」は非常に生じやすいです。
それで、この「学習性無力感」が、しばしばうつや不安などの「二次障害」に直結します。
逆に言うと、この「学習性無力感」「二次障害」予防のため、「早期発見」「療育」等の取り組みがあります。

(4)悪循環を断ち切るには
「無力でないことを学習する」ことがポイントです。
「悪循環を断ち切るには」、一番大事なのが「成功体験の積み重ね」、ほか「補助的な方法」があります。
①成功体験の積み重ね
「小さい成功体験」を徐々にでも積み重ねて過去を上書きしていきます。
「自分が何かできる」という「自己効力感」でこれまでの無力感を「上書き」します。
すぐには結果は出ず、熱量と持続力を持っての地道な取り組みが大事です。
②補助的な方法
まずはマイナスのフィードバックが少ないような「環境や人を選んで」いきます。
そして、土台の健康面・生活リズム・ストレス対策などの改善を日々図ります。
そして、もしうつ病あれば「必要時の薬物療法」を一緒に行うことが場合により有効です。

(5)まとめ
今回は「学習性無力感が引き金になる精神疾患5つ」について見てきました。
学習性無力感は、失敗や否定の体験の反復から「自分はもうどうせダメだ」と考えてしまうことです。
この影響は非常に大きく、以下5つの精神疾患の引き金になることがあります。
●うつ病(発症にも慢性化にも影響)
●適応障害(ストレスに対して対抗力が弱まる)
●不安障害(自信欠如から不安へ)
●パーソナリティ障害(慢性的否定からの慢性的変化)
●発達障害の二次障害
対策は「小さい成功体験の積み重ね」で無力感を上書きしていくことです。
その中で補助的な方法を組み合わせつつ、すぐには効果が出ないので、地道に時間をかけて繰り返すことが大事です。

こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)

#学習性無力感  #うつ病 #適応障害 #不安障害 #パーソナリティ障害 #発達障害 #二次障害  

【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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